宗教勧誘
宗教勧誘を受けたことがある。
面白そうだからついていった。
確か父も、宗教勧誘を受けたことがあった。
父は、暴力反対を掲げる宗教団体に勧誘されて、教祖と以下のような会話をして追い出されたと言っていた。
「俺の妻が目の前で殴られている時でも、殴り返してはいけないのか?」
「はい、だめです。」
「じゃあどうすればいいのか。」
「…祈りましょう。神が助けてくださいます。」
「俺の妻が目の前で殴られていて、今にも死にそうで、助けて!と言っていても、殴っている人間を殴り返してはいけないのか?」
「…祈りましょう。神の助けを待つべきです。」
こんな調子で会話を繰り返しているうちに、周囲の信徒たちが動揺しだしたことで、追い出されたらしい。
父は死んでいる。
自由人だった父と同様の体験をできることがうれしかった。
私は、キリスト教とインド仏教を信仰する各団体、計2団体から宗教勧誘を受けた。
キリスト教の方ではもめた。
「何でも質問していいよ。」
と言われたから、キリスト教のストーリーの中で、辻褄が合わないと考えたところを質問し続けた。
「神を信仰するというのはわからなくもないのですが、特定の牧師を信仰するというのは、私にはできないです。牧師さんはただの人間ですし、牧師さんが間違えることはないのですか?」
この質問が、地雷を踏んだらしい。
「私の大事な牧師さんを否定することは許せない。あなたは心のどこかにゆがみがあるんだと思う。私は傷ついた。」
「私の質問に答えてください。牧師さんは、間違えることはないのですか?ちなみに、心のどこかにゆがみがあると言われて、私が傷つきました。」
このように揉めて、バイバイした。
インド仏教では、
「キリスト教も今学んでいるんですー。」
と言ったところ、
「キリスト教と縁を切らないなら、教えない。」
と言われ、バイバイした。
かわいいな、宗教勧誘。